最近の思い(2019.7)

「古民家再生」を仲間と全国を先駆けて始めて早30年が過ぎ 30周年記念展も無事盛況に終わり ホッとしています。

再生を始めた頃に比べて 再生がポピュラーになった現在は 隔世の感があります。

現在は 生まれ故郷「倉敷」の活性化のまとめ役として タウンマネージャーとして取り組んでいます。
再生で培った経験や実績を買われてのことです。

私が再生で蓄積してきた知恵を 自身の故郷のまちへ着地させようと奮闘しています。

現在は 少子高齢化による人口減少などから地方の疲弊が叫ばれ 「何とかならないか」と各地域で取り組みがなされています。
補助金制度などの基に その努力が報われるよう祈っています。

今、私は県北などの過疎化の著しいまちの活性化の依頼も受けていますが
そのまちのスケールに合った段階を踏んだヒューマンスケールな「持続可能なまちづくり」が前提となります。

しかし、簡単な話ではなく 一律の流行の手法で「地域の活性化」ができる訳でもありません。

「倉敷」は地方都市の中でもトップクラスで恵まれたまちだと思います。
そのことを十分理解したうえで これからの観光の在り方も含め住民との自然体な交流が呼び起こされるようなまちを目指して
「活性化」を進めているつもりです。

地方の気候風土に合った それぞれの地域の特色を持った 魅力的なまちとして
新しい時代の中で「本物の豊かな生活」が持続していけるようになることを望んでいます。


2019.7楢村 徹